あるとき、ふとテレビの文字が見えづらかったり、道路の標識が見えづらい・・
こんにちは。
認定眼鏡士の葉月です。
なんてことありませんか?
子供の頃から視力測定はいつも2.0! 「目だけはいいの!」そう思い込んでいる方ほど、そんなときは急にくるんです。
なのに、
「運転免許証の更新では0.7の視力検査を合格したし大丈夫!」
「いままでメガネを掛けたことなんてないし・・まだまだ掛けなくてもいいよね!」
そう思っていませんか⁉
そんなのダメ!
とても危険だよ!!
免許の更新基準を目安にしたり、メガネを掛けたくないと意地を張っていると、そのうち大事故につながってしまうかもしれません。
ここでは、いままでメガネを掛けたことがない人が、いつからメガネを掛けるといいのか。
メガネを必要とする視力や目安があるのか、についてお伝えします。
メガネはいつから掛ければいいの?そのタイミングを教えて!

さっそく結論から言っちゃいます。
ズバリ!・・『最近見づらい』と感じたときです!
「えっ、運転免許の更新行けたよ⁉ 0.7あるよ⁉」って思ってないですか。
ノンノンノン!
その理由を2つお伝えします。
1.人によって生活環境が異なる
人によって普段生活をしている環境が違うということは、ものを見る距離も違います。
テレビを5mの距離から観ている人もいれば、50cmのところから観ている人もいます。
また働いている職種や仕事環境についても同じです。
トラックの運転手さんのように遠くを見ながら運転している人や、事務所で一日中パソコンを見ている人もいるでしょう。
もし視力が0.7あったとしても、夜間にトラックの運転をしている人なら見づらいと感じるでしょう。
逆に視力が0.5しかなくても、ずっとパソコン作業をして外出や車の運転もしない人だったら見づらいと感じることがないかもしれません。
重要なのは「視力がいくつなのか?」ではありません。
『あなたがいままでと同じように生活をしている環境で、いままで見えていたはずのものが、いつの間にか見えづらくなってしまった』ということなんです。
「最近、運転していて雨の日が見づらくなったな・・」
「いつもの距離からテレビの文字がかすんで見える・・」
そう気づいたということは、実際にあなたが不自由を感じている証拠です。
一度気になりだすともう脳裏から離れませんよ。
これからどんどん見づらいストレスに悩まされる一方です。
そう!いまでしょ!!
簡単に言うと、
あなたがいつもの環境にいながら、見え方に不自由を感じたとき
それがメガネを掛けはじめるタイミングです!
2.あなたと家族が安全に暮らすため
実は「視力」や「視界」というのは、ちょっとした環境の変化に大きく影響されます。
寝不足、体調不良、悪天候、精神状態、風邪薬などです。
普段から何気なくしている行為が知らない間に、一時的に視力を下げたり視界を縮めたりしてしまうことがあります。
例えば、
- 寝不足の日に、目がかすむ
- 曇りの日に、ピントが合いづらい
- 落ち込んでいるときに、視界が狭い
なんとなく経験した覚えはありませんか?
もし視力が低下して見づらいのを放置していた場合、一時的でもそこから更に視力が下がってしまうということです。
A:視力1.0 → 一時的に0.7に下がる
B:視力0.7 → 一時的に0.4に下がる
同じ下がり方でも、
見え方に大きな違いが!
寝不足で目がかすみ、曇り空でピントが合わず、心配事で視界が狭くなる・・
とっさのときに、運転をあやまってしまう可能性がとても大きいです。
事故を起こしてからでは遅いんです!
あなた自身はもちろん大事なご家族を危険な目に合わせないために、快適に過ごせる視力と視界を確保しておく必要があります。
メガネを掛ける目安を「視力」で決めないで!

メガネを掛ける必要があるかを視力で判断することは、オススメできません。
上記でお伝えしたように、生活環境や習慣で人によって大きく差が出てしまうからです。
色々なシーンによって必要とされる「視力の目安」についてお伝えします。
ですのでここでは、免許の種類と合格基準
【普通自動車免許】
- 両眼で0.7以上、かつ片眼でそれぞれ0.3以上
- ※片眼の視力が0.3未満か見えない場合、もう片方の眼の視力が0.7以上、かつ視野が左右150度以上
原付免許・小型特殊免許
- 両眼で0.5以上
- ※片眼が見えない場合、もう片方の眼の視力が0.5以上、かつ視野が左右150度以上
大型第一種・中型第一種・準中型第一種・けん引・第二種免許
- 両眼で0.8以上、かつ片眼でそれぞれ0.5以上
- 深視力検査3回の平均誤差が2cm以内
参考:警視庁公式ページ
学校生活で必要とされる視力の基準
学校で行われる視力測定は、3.7.0方式です。
0.3、0.7、1.0の指標を順番に指して視力を測り、その結果を4段階に分類します。
A | 1.0以上 | 健常視力で問題ない |
B | 0.7以上 | 教室のどこからでも黒板の字が一応見える最低限の視力 |
C | 0.3以上 | 席順によっては影響がでるためなんらかの対策が必要 |
D | 0.3未満 | 最前列でも黒板の字がみえにくいため早急な対策が必要 |
ここで注意点をひとつ。
学校で行われる視力測定の結果は鵜呑みにしないで!
なぜなら、学校で行われる視力測定は信憑性に欠けてしまう場合が多いからです。
【理由】
- 大勢で順番に行う場合、順番待ちのときに指標を覚えてしまう
- 緊張して通常の視力が測れなくなる
学校の測定結果は1.0だったのに眼科の検査結果は0.3だった・・
こんなことはよくあることです。
ですのでそれを避けるためには、日頃からお子さんの様子を注意深く観察しておくことが大切です。
- テレビを見る距離が近い
- 目を細めるクセがある
- よく物にぶつかったりつまづく
もしこのようなシーンを頻繁にみかけるようになったら、いちど眼科で視力検査をしてもらった方がいいでしょう。
まとめ
ここでは、メガネを掛けはじめるタイミングと、メガネを掛ける「視力と目安」についてお伝えしてきました。
- いつもと同じ環境で「見づらい」と感じたらメガネを考えよう
- 視力は天候や精神状態で大きく変化する
- 事故につながる前に早めの対策が必要
- 常に快適な視界を保つことが大切
いままで視力が良くてメガネを掛けたことがない人にとって、メガネを掛けることには抵抗があるかもしれません。
ストレスになってしまったり、頭痛や肩こりなどの弊害を引き起こしてしまうかもしれません。
ですが、見えづらいということがメガネは常に掛けていなくても、必要なときだけ掛ければ良いよ。
もし「最近見づらいな・・」と感じることがあったら、まずは眼科やメガネショップで相談をしてみてください。