認定眼鏡士の葉月です!
もし眼科やメガネ店で「乱視です」と伝えられたら・・
なにか特別な病気のように感じて驚いてしまう人もいるでしょう。
そうでなくても「よく知らないけど、目が見づらくなる病気⁉」と考えている人も少なくありません。
でもそんな不安は”乱視がどういうものなのか”を知ってしまえば簡単に解消できてしまいます。
ですのでここでは乱視について理解を深めてもらうために、乱視について簡単に解説していきます。

「乱視」を簡単に教えて
ズバリ、
『角膜の歪みによって生じた2つの焦点の誤差を表す名称』

一般的には「乱視=ものがぼやけて見える」と思われていることがあります。
それは乱視に限らず近視でも遠視でも度がつよいと同じようにボヤケます。
ですがもう少し詳しく言うと乱視の見え方は、
乱視がある方向(角度)が薄く見える」
「という状態が起こります。

それによって遠くの物や字がブレて見えたり認識しづらくなってしまいます。
例えば、90度方向に乱視がある人は「に」が『こ』に見えたり、「Y」が『V』に見えたりします。

次に180度方向に乱視がある人には「け」が『い』に見えたり、「L」が『I』に見えたりします。

ではなぜそんな事が起こってしまうのか?その原因について簡単に解説していきます。
乱視の原因を簡単に教えて
ズバリ、
眼の角膜がラグビーボールのように変形した球体をしているから
と言っても目に見えないレベルのほんのわずかな違いです。
なぜ変形した球体をしているのかは「個体差」というしかないかもしれません。
人の顔やカラダの大きさなど外見が違うように、角膜の表面カーブも人によって差があります。

このように縦カーブと横カーブが違うことで縦と横の光の屈折が異なり、焦点が2つできてしまいます。
・カーブがつよい:手前に焦点を結ぶ🅰
・カーブがゆるい:奥で焦点を結ぶ🅱
この🅰と🅱のズレた距離を表すのが『乱視』です。
そして焦点が手前にある方が網膜から遠いので薄く見えます。
ですので上の図(乱視が180度方向)の見え方は下の図のように見えます。

またほぼ全ての人に乱視があるんです。
ただ乱視の度が弱く(数値が小さく)視力に影響がでなかったり、メガネで矯正する必要がないこともあります。
※その場合はお客様に余計な不安を与えないために「乱視」の存在を伝えないことがほとんどです。
そのため、あるとき乱視の存在を伝えると『急に乱視が出てきた!』と困惑されてしまうことがあります。
乱視はどんな影響があるの?
乱視眼のひとは、焦点が一つに定まらないので物がブレて見えます。
ですのでそのブレを調節しようとするチカラが常に働いています。
そのため調節しようと頑張っている分、目が疲れやすくなります。
偏頭痛や肩こりに悩まされている人には、乱視が原因となっている可能性がありますので、眼科やメガネ店で相談してみてください。

まとめ
ここでは乱視とその原因について簡単に解説してきました。
学術的な説明と比べると不十分なところもありますがお許しください。
- 乱視は2つの焦点のズレを表す名前
- 乱視の方向が薄く見える
- 乱視の原因は角膜の歪み
- 乱視は目が疲れやすい
店舗で接客をしたお客様には、乱視についてとても深刻な病気のように感じてしまう人がとても多かったのを覚えています。
ですが人それぞれの外見が違うのと同じで、個体差によって生じてしまい、また近視や遠視と区別するためにつけた”名称”のように考えてもらえればいいと思います。
眼精疲労・頭痛・肩こりなど他の弊害を引き起こしてしまう可能性もありますので、早めに対策をしていただくことをおすすめします。
ただ乱視に限らず見づらい環境が続くと、